後悔したくない!アドラー先生、人はどうして決断を先延ばしするのか?

4月は、「決断」することが多い時期かもしれません・・・いや、決断した結果、その先にある第一歩を新たに歩み出す時期かも・・・
人生において、決断はとても大切です。一つ一つの決断の積み重ねが私たちの人生の質を決めてしまうからです。人間は、1日約6万回の意思決定をしていると言われています。意思決定のうち約98%は無意識領域で選択しており、意識して自分が決断していると認識できるのは、2%程度ということになります。
人生の質を高めるには無意識領域の98%も、意識領域の2%も両方鍛えていく必要があります。
あなたが経営者なら、「会社を善くしたい。もっと儲かるようにしたい」と思っても、思っただけでは実現しません。ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」は、世界で800万部以上売れていますが、決断と行動がなければ、いくらたくさん思考しても、さすがに現実化するわけがありません。
女性を中心としたチームビルディングも、取り掛かるなら早く決断することをお勧めします。
さて、「決断」について2015年4月2日、私のメンターの1人である経営コンサルタントの中井隆栄先生から、「決断。についてメールマガジンの記事が届きました。考えさせられる内容でしたので、引用してご紹介します。
【中井隆栄】『幸せな成功者』育成塾メルマガVol.530 『アドラーは「決断」について…』
「やる気がなくなった」のではない。
「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。
「変われない」のではない。
「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
という名言を発したのは、オーストリア出身の心理学者アルフレッド・アドラーです。
私達はときに、様々な理由を見つけては決断を先延ばしにします。
まだスキルが伴っていないから・・・
もう少し利益が出るようになってから・・・
家族が反対するから・・・
人によってはどうしようもない理由があるかもしれませんが
理由を挙げて行動や決断を先延ばしにしてしまいます。
しかしそれは、行動しないという決断をしているに過ぎません。
また準備が整うまで待っている条件や能力、スキルは、ほとんどの場合時間が経てば満たされるというものではありません。
むしろそこで決断するからこそ加速されるものが多いのです。
例えば、決断のスピードは決断によって加速されます。
車を運転していて急に人が飛び出してきたなんてときには、ブレーキを踏もうか踏むまいか迷っている暇などありませんよね。
とっさの判断が、成否を分けるはずです。
それは車を運転するという行動の決断をしているからこそ運転時に起こる数々の出来事や障害に対してとっさの判断、決断ができるようになるのです。
つまり車を運転している際の、決断のスピードが上がるのです。
このような決断スピードは、持って生まれたものではなく経験により状況判断がすばやくなり、クリアな判断ができるようになるのです。
決断のスピードを速めることができるのもそれ以前にその行動をとることを決断しているからです。
様々な行動のスピードは、決断をすることでついてくる強化されることが往々にしてあることを覚えておきたいですよね。
まとめ
自分で、決断のものさしを決めておくことも一つの方法です。私の場合の決断規範は、『迷ったらGo!』 どうしようかな?どちらがいいかな?と選択を迷ったら、まずやってみる。体験して手触り感をつかんで、その先のことはその先に考えればいいじゃないかという考え方です。
この判断基準をインプットしてもうすぐ3年になりますが、最も善いと思うのことは、やってみると見える世界が、決断の前と後とでは変わっていることです。グランドレベルが上がってしまえば、世界はより広く見えます。次の決断をする時に、必要な情報は人より多く集めることができます。どんな決断をしたからといって、失敗だと思ったことは一度もありません。
私の決断規範を、人に押し付けようとは思いませんので、あなた自身でご検討くださいませ。
中井隆栄先生プロフィール
1962年 京都市生まれ 同志社大学 経済学部卒業
米国NLP協会認定マスタープラクティショナー
株式会社マジックランプ・株式会社サピエンスマネジメント・株式会社サピエンスコンサルティング代表取締役社長(資本金各1,000万円)
結果を出せない経営者は共通して「潜在意識が成功を拒絶している(=成功しないことで何かを得ている)」ということに気づき、「脳科学」・「心理学」を活用して相手の潜在的な選択・要求・欲求を明確にし、1,200名以上の経営者の経営相談・人生相談を、ほとんど1回のコンサルで解決する。
経営者としても、18歳で在学中に2,000万円を借り入れてレストラン・ビジネスで起業して6ヶ月で黒字化したことに始まり、突然社長になった不動産管理会社を2年6ヶ月で管理棟数を約20倍にして黒字化するなど5社の社長を歴任。
現在は、全国から約800名の経営者が集う『幸せな成功者』育成塾塾長として、25年続いている会社の年商を1年で2倍にした、平社員から取締役に昇進した、年収を2倍以上にした人が続出するなど数々の成果を上げる指導を行っている。
多くの経営者の成功と失敗、その原因が本人の「潜在的な選択」にあることを知って、経営コンサルタントとして、クライアントの自己判断・自己責任を尊重し、問題に対して自分の判断を先に言わないことをポリシーとしている。